
本活動は、2025年度 赤い羽根共同募金「つながりをたやさない社会づくり活動応援助成」を受けて実施しました。
■ 背景:なぜ「中高生」の居場所なのか
近年、不登校児童生徒数は過去最多を更新し続けており、特に中学生になるとその数は小学生の約3倍に跳ね上がるという統計が出ています。思春期という多感な時期、学業や対人関係の悩みから、ひそかに生きづらさを抱える中高生は少なくありません。
しかし、小学生の頃は豊富だった地域行事や学校行事との接点も、中学生になると部活動や勉強の忙しさから急激に失われてしまいます。また、学校に行きづらさを抱える子にとって、突然イベントに誘われて参加するのはハードルが高いものです 。
そこで私たちは、子ども食堂の準備という「自然な役割」を通じ、特別な目的がなくてもふらっと立ち寄れる、中高生のためのフリースペース「ゆるまるスペース」を企画しました。
■ 実施内容
岡山市立操山公民館を拠点に、ご飯づくりやお菓子作りをメインとした活動を全10回(当初計画から変更あり)開催しました 。
- 開催期間: 2025年5月~2026年1月
- 場所: 操山公民館 料理講座室
- 内容: 毎月第3土曜日を中心に、夕食の調理や夏休みイベントの準備などを実施。作った料理は、その後の「子ども食堂・地域食堂」で多世代の参加者と共に囲みました 。
- その他: 「さい子ども会フリースペース」にて、多世代で楽しめるボードゲーム類を導入しました 。



■ 活動の成果と見えてきた課題
【成果】
- 「作る」楽しさからの交流: 慣れない手つきで包丁を握る中学生たちを大人がハラハラしながら見守る、そんな温かい光景が見られました 。
- 継続的なつながり: 「次は焼肉がしたい!」といった具体的なリクエストも出るようになり、延べ約220名の方に関わっていただくことができました 。
- ボートゲームの力: 新しく購入したボードゲームを通じ、小学生から中学生までが大きな声で笑い合い、交流する姿が見られました 。
【課題】
一方で、当初の目的であった「学校生活に配慮が必要な層」へのアプローチには難しさもありました。「行けたら行くわ」という慎重な反応や、学校の予定との兼ね合いなど、支援が必要になってから繋がることのハードルの高さを改めて実感しています 。
■ 今後の展望:日本版「地域の家」へ
今回の活動を通じて、課題を抱える前段階からの「年齢で区別しない継続的な関わり」が何より重要であると確信しました。
2026年4月からは、この経験を糧に内容をアップデートし、日本版「地域の家」:『カルティエ・うの』として再スタートを切ります。中高生を中心に、小学生から大人までが自然に集える、より多層的な居場所づくりを目指してまいります。
コメントを残す